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『中国新聞』2006年3月28日付

島根大が中国整備局と包括的協定


 島根大と中国地方整備局は二十七日、包括的連携・協力協定に調印した。整
備局が中国地方六大学と交わす全国初の協定で、島根大が五校目。地域発展に
向けて大学側の知識を共同研究や開発整備などに活用する。

 松江市の島根大であった調印式では、整備局の甲村謙友局長が「各大学の技
術を活用しながら国土、地域づくりを進めたい」、島根大の本田雄一学長が
「ハード面の整備に加え、地域の技術開発などといったソフト面でも協力した
い」とあいさつ。それぞれが調印書に署名した。

 これまで島根大と整備局は、中海・宍道湖の環境改善に向けた共同研究など
で個別に連携、湖畔へのヨシ植樹といった住民の地域活動につなげるなど成果
を上げてきた。今回の協定で、安全な社会の形成▽歴史文化を生かした地域づ
くり▽環境共生社会の実現▽地域経済の活性化▽コスト縮減・品質に留意した
技術開発―などの分野で新たに連携を図る。

 整備局はすでに島根県を除く中国地方四県の国立大と協定を交わしており、
近く広島工業大とも締結。甲村局長は「局が把握する社会ニーズと島根大の研
究シーズを共有化し、具体的な事業を展開したい」と話している。(加納亜弥)