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『日本経済新聞』2006年3月25日付

北大が医薬品開発の専門センター、製薬会社の研究所誘致


 北大は4月1日、医薬品を研究開発する専門組織を発足する。薬学、理学、医
学の各部から強みを持つ先端技術を集約。製薬会社に医薬品の候補となる物質
や体内で作用する仕組みなど必要な情報を提供するほか、大学病院と連携して
臨床試験(治験)も実施する。開発まで一手に協力することでキャンパス内に
製薬会社の研究所を誘致し、医薬品開発の一大拠点を築きたい考えだ。

 国内大学が医薬品開発の専門組織を立ち上げるのは初めてという。2004年春
の独立法人化により大学への運営費交付金の先細りが見込まれ、企業の研究開
発に協力することで一定の収入を確保する狙いもある。

 発足するのは「次世代ポストゲノム研究センター」で、北キャンパス(札幌
市)内の研究棟に設置する。まず各部の教授10人強が同センターの職員を兼務。
国のプロジェクトなど外部資金を獲得し、国内外の大学や製薬会社などから任
期4―5年の特任教授も招く。