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『読売新聞』2006年3月24日付

阪大と大阪外大、統合調印
来年10月めど 外国語学部25言語体制


 大阪大(大阪府吹田市、宮原秀夫学長)と大阪外国語大(同箕面市、是永駿
学長)は23日、2007年10月をめどに統合を進めることを決め、両学長
が合意書に調印した。名称は大阪大となり、新大学の学生受け入れは08年4
月からの予定。今後、両大学の学長や副学長らで構成する統合推進協議会を設
置、管理運営体制などの検討を進める。

 統合によって大阪外大の現キャンパスは大阪大外国語学部になり、現在の地
域文化学科の24の外国語と、国際文化学科の日本語専攻を合わせた25言語
体制になる。同学科の比較文化など他の4専攻は廃止し、両学科の夜間主コー
スは社会人教育に特化させるため、1学年の定員は885人から580人にな
る。

 統合後の法学部には「国際公共政策学科」(定員80人)を新設。大学院に
は、言語文化研究科に「言語社会専攻」、人間科学研究科に「グローバル人間
学専攻」、文学研究科に「文化動態論専攻」を設ける。

 世界の希少言語の教育研究を行う「世界言語研究センター」なども設立する。

 記者会見で、宮原学長は「両大学の特長を生かした多彩な教育研究によって、
国際的人材を養成したい」、是永学長は「外国語学部に衣替えしたとしても、
抜きん出た存在であり続けたい」と話した。