新首都圏ネットワーク
  トップへ戻る 以前の記事は、こちらの更新記事履歴

『毎日新聞』大阪版 2006年3月7日付

産学連携:大阪大大学院とシチズン、ロボット開発で 技術や部品、人材で交
流 /大阪


 ロボカップ世界大会で使うロボット開発について、大阪大学大学院工学研究
科とシチズン(本社・西東京市)が産学連携することを決め、6日、仲介者の
大阪市とともに提携調印した。相互に技術や部品、人材の提供や交流を進める。

 ロボカップ世界大会は昨年、大阪市で開催された。自律型ロボットを使った
サッカーゲームを中心に、ロボットの可能性を探る国際プロジェクト。今回の
提携は、シチズンが腕時計用の小型モーターを活用して開発した小型ロボット
「Eco−Be!(エコビー)」を基に、ロボカップ国際委員会のプレジデン
ト(代表者)を務める大阪大大学院の浅田稔教授らとともに技術・性能を進化
させる。今年のロボカップ世界大会ではエコビーを使ったサッカーゲームをエ
キシビジョンマッチとして開催。07年度以降に正式種目とすることを目指す。

 調印に参加した大阪市の関淳一市長は「大阪がロボット産業の先進都市とな
るよう(施策を)進めたい。調印の意義は大きい」と話した。【麻生幸次郎】