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『日本経済新聞』2006年3月6日付

首相、行革法案の早期成立に意欲・参院予算委


 参院予算委員会は6日午前、小泉純一郎首相と全閣僚が出席し、2006年度予算
案の基本的質疑に入った。首相は今国会に提出予定の行政改革推進法案につい
て「民間にも、できる範囲で公的な仕事をしてもらい、政府を簡素で効率的な
ものにしていくのが趣旨だ」と意義を強調し、早期成立に理解を求めた。

 政府は行革推進法案を今国会の最重要法案と位置付けており、10日に国会提
出する予定。首相は「小さな政府」の具体像について「今の政府は複雑。もっ
と整理して、人員が少なくても機能を発揮できるようにする必要がある」と強
調した。特別会計の統廃合や、公務員数の削減への意欲を示した。

 与謝野馨経済財政担当相は6月にもまとめる「歳出・歳入一体改革」で示す財
政再建シナリオについて、前提とする経済成長率と長期金利について「九通り
くらいの組み合わせを国民に示し、財政再建の論議につなげていきたい」との
考えを表明した。民主党の輿石東氏への答弁。