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『毎日新聞』愛媛版 2006年2月25日付

官学連携:愛媛大学と四国中央など3市、地域産業などで協定 /愛媛


 愛媛大学(小松正幸学長)と四国中央、今治、宇和島の3市が、地域産業振
興や環境保護などで協力する連携協定の調印式が22日、同大学で行われ、小
松学長と3市長が協定書を取り交わした。

 同大学が各地域の課題を知るとともに、市側も大学に具体的に相談できる体
制を作り、交流のパイプを広げるのが目的。4月から3市の市役所などに大学
との窓口となるサテライト・オフィスを開設。月に1回、教職員が訪れて相談
を受けたり連絡に当たるほか、3市で月1回、講演開催を目指す。また近く3
市でそれぞれ協定締結記念のシンポジウムを開く予定。

 調印式で小松学長が「愛媛大は地域貢献を一つの使命としているが、地域の
ニーズを思うようにくみ上げられなかった。締結を契機に一層の連携を進めた
い」とあいさつ。市長らも「製紙業のさらなる商品開発などに大学の力を」
(井原巧・四国中央市長)▽「多方面のノウハウを持つ大学の協力が必要だが、
どこに行けばいいか分からなかった。サテライトに期待する」(越智忍・今治
市長)▽「提携は、1次産業の低迷脱却へ大きな武器になる」(石橋寛久・宇
和島市長)と期待を語った。【古谷秀綱】