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『朝日新聞』山形版 2006年2月18日付

農業技術の向上へ県・山大連携強化


 県農林水産部と山形大学農学部(鶴岡市)は17日、農業技術向上や人材育
成に向けて連携を強化する協定を結んだ。同大工学部(米沢市)も県工業技術
センターと2日、同様の協定を結んでおり、県と同大学の協力関係は一層強化
される。

 県農業技術課によると、両者は薬剤を使わずに水稲のいもち病を防ぐ温湯処
理や堆肥(たいひ)の品質を判断する技術など、これまでも共同研究を続けて
きた。今回はさらに交流を深め、高度な技術の研究・開発を目指す。

 「教室で講義を受けるだけではなく、実際に見たり触ったり体験することで、
学問に対する興味も理解もますはず」と同課。人材育成の相互効果も期待して
いる。

 国立大学は04年度からの独立行政法人化で、研究費の確保が課題となって
いる。農学部は将来、県と共同で高度な研究・開発を進め、農林水産省や文部
科学省から資金が補助される公募事業にも取り組みたいとしている。