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日本経済新聞 2006年2月8日付

金沢大、院生を地元企業に長期派遣・研究開発で育成


 金沢大学は大学院自然科学研究科の学生を地元企業に長期派遣し、製品の研
究開発に従事させる技術者育成事業を始めた。研修で学んだテーマを一歩踏み
込んで研究できる体制を整え、実践に強い技術者を育てる。

 地元企業や教員との事前教育・実験(2単位)を済ませた後、専門分野が異な
る2、3人の学生チームを2カ月程度地元企業にインターンシップ(2単位)とし
て派遣。学生は自ら決めたテーマを基に、ものづくりの現場で研究や開発に携
わる。

 長期派遣の後、企業で学んだ技術や学習成果を発展的に研究したい学生は、
博士前期課程の2年時に派遣事業の事後教育としての創成研究(2単位)や卒業
研究に取り上げることもできる。

 今年度は津田駒工業、PFUなど8社・団体に学生を派遣する。来年度はNT
Tドコモ北陸や金沢市など14社・団体に送る予定だ。