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『埼玉新聞』2006年2月3日付

大学会館にコンビニ
埼玉大 4月出店
地域に開放、交流の場に
 
学外向け情報発信コーナーも

 国立大学法人埼玉大学(さいたま市桜区、田隅三生学長)は大学敷地内にあ
る大学会館を改装する。会館一階に学生、教職員のほか、地域住民も利用でき
るコンビニエンスストアを出店する計画。学外向けの情報発信機能を持つコー
ナーも開設。学生の利便性向上、教職員の福利厚生の充実、住民との交流、地
域社会に開かれた大学づくりを推進する。四月のオープンを目指す。

 学内にコンビニエンスストアを置く国立大学は全国でもまだ少ない。国立大
学は二〇〇四年四月に法人化に移行し、従来とは違った大学運営が求められて
いる。

 埼玉大学は会館を整備し、売店機能と学内外向け情報発信・案内機能などを
強化する。一階にコンビニエンスストアとインフォメーションコーナーを開設
する。コンビニコーナーには、食べることができるスペースも併設する予定。

 インフォメーションコーナーは情報端末を整備し、快適な情報環境とする計
画で、地域など学外向けに案内、情報も発信していく。

 埼玉大の会館は一九八七年二月に開設した。三階建てで、一階の延べ床面積
は七百五十平方メートル。一階はカフェテリア、二階はレストラン、集会室、
三階は大小の集会室、音楽鑑賞室。

 国道463号線沿いの正門に近く、学外の人も利用するバス停に隣接してお
り、バス乗降客の利用も見込める。コンビニコーナーでは食事の時間を中心に、
インフォメーションコーナーでは時間にとらわれずに学生、教職員、地域住民
との交流も期待できる。

 同大学は商店街などと連携し、地域イベントを実施し交流している。今後は、
会館が大学と地域との交流の場の役割も担える。