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『毎日新聞』宮崎版 2006年2月2日付

大学進学調査:家計負担、重い98% 入学費用、平均176万円 /宮崎


 県内で子供が4年制大学に進学した家庭のうち98・1%が、入学費用の家
計への負担が重いと感じていることが分かった。国民生活金融公庫宮崎支店が
昨年10月、昨春に国の教育ローンを利用した世帯にアンケートを実施し、1
91件の回答を得た。

 回答によると、受験料、受験地への交通費、納付金(入学しなかった大学へ
の納付も含む)、引っ越し代などの入学費用は平均176万2000円(前年
161万円)。大学別では国公立が139万5000円、私立が205万20
00円だった。自宅外通学の子供への仕送りは月平均8万8000円。最高2
0万円、最低3万円だった。

 入学費用の調達方法は国の教育ローン利用のみ37・1%▽預金の取り崩し
40・3%▽銀行借り入れ18・2%−−だった。入学後の教育費(複数回答)
については奨学金の利用が74・8%で最も多く、教育費以外の削減57・9
%、子供のアルバイト47・2%、預金取り崩し44・7%と続いた。

 受験・進学状況は、受験校数は平均2校、最多は7校だった。進学した大学
は国公立44・1%、私立55・9%。大学の場所別では県内を除く九州が3
8・4%と最も多く、関東(22%)が続いた。県内進学は14・5%。自宅
外通学は90・6%だった。【関谷俊介】