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『秋田魁新報』2006年2月1日付

県立大が「終身学生制度」整備へ/継続的な学習の機会提供


 ことし4月の法人化を目指す県立大法人設立準備委員会(委員長=小林俊一・
東京農工大監事)の第5回会合が31日、県第二庁舎で開かれた。大学側は中
期計画で、卒業生が「県立大終身学生(仮称)」として無料で講義を受けられ
る制度を整備することを明らかにした。

 終身学生は、卒業生に対し継続的に学習の機会を提供するのが目的。科目等
履修生や聴講生といった制度の活用が検討されている。

 法人化準備室長の森宏一県立大教授は「企業に就職した卒業生が、専門的な
授業を受けたいというときに、気軽に大学を利用できるようにしたい」と話し
た。同様の制度は一部の私立大で取り入れられているものの、公立大では珍し
いという。

 また、中期目標には「県内学生の比率は3割以上を目標とする」と明記し、
優秀な県内学生を受け入れる推薦制度を設けることも盛り込んだ。同大の入学
者に対する県内出身者の割合は15年度が33・3%、16年度35・0%、
17年度36・9%となっている。