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『河北新報』2006年2月1日付

東北大、産総研と協力協定 環境、MEMS研究連携


 東北大と独立行政法人・産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は31日、
産業の発展に寄与する共同研究や人材育成に取り組む「組織的連携・協力協定」
を締結した。東北大は従来、産総研東北センター(仙台市)と環境科学技術な
どの分野で個別に研究協力を進めてきたが、包括的な連携を強化する。

 共同研究は、環境とMEMS(微小電気機械システム)の2分野が柱。具体
的な研究テーマとしては、液体と気体の中間の性質がある「超臨界流体」の利
用技術の実用化や、ナノハイブリット材料研究の推進などを想定している。

 人材育成については、産総研が博士課程修了後の学生を指導する「産業技術
ポスドク育成事業」が目玉で、産業界の即戦力となる若手の研究者や技術者の
育成を図る。

 東北大は「研究開発の成果を地域産業の活性化や新事業の創出に生かしたい」
(産学連携課)と話している。

 産総研は、旧通産省工業技術院が01年4月に独立行政法人化。大学との協
定締結は東大、北海道大などに続き4番目で、東北では初めて。