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『日本経済新聞』2006年1月29日付

学部卒業、3年で博士号・東工大に新コース


 東京工業大学は企業で即戦力になる博士を短期間で育成するため、4月から大
学院に新コースを設ける。学部卒業後ただちに大学院の博士課程に入学できる
ようにし、博士号を取得するまでの期間を従来の5年から3年に短縮する。企業
が求める高度な専門知識を持つ若い研究者を育てることで、大学で深刻な問題
になっている博士号取得者の就職難を解決する狙いがある。

 新設するのは「博士一貫コース(仮称)」で全部で45ある博士課程専攻のう
ち数学など理学系を除くほとんどの専攻に導入する。1学年200人程度と、博士
課程の半分を新コースに切り替えることで、将来的に大学に残る博士の数を減
らす考え。