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『大阪外大新聞』2006年1月26日付

<統合協議>本紙HP記事に削除要求
「阪大との信義にもとる」と是永学長

 大阪外大新聞HPで掲載された統合協議に関する記事を巡り、大学執行部が
1月25日、記事の訂正・削除要求を本紙に対し行った。対象となったのは、1月
21日付で掲載した「学生への情報開示」についての記事。手渡された資料の名
前が具体的に記述されていることに対し、記事の訂正・削除を求めた。
【1月26日 大阪外大新聞=UNN】

 是永学長によると、掲載内容については阪大内部でも開示が進んでいないた
め、阪大側からもクレームがあった。是永学長は「阪大との信義にもとる」と
し、阪大総長にも謝罪を行ったという。体育会へ提供した資料については、内
部情報のため学外に向けて情報発信したわけではなく、「このような扱われ方
は想定外」とした。学生内で回し読みし、話し合いが行われる程度を予測して
いたという。

 一方で、是永学長は「学生に対する情報開示」の必要性は認め、大学HPの
システム整備により、学内者向けの情報発信を行っていく旨を話した。

 大阪外大新聞はこの件に関し、記事削除要求を行った阪大執行部にも同日コ
メントを求めたが、「会議で多忙のため」コメントは現在まで得られていない。

<編集部より>
 阪大との信頼関係を引き合いに出されても、記事の「完全削除」の要求だけ
はのめなかった。統合に関する記事の配信は、「学生に必要な情報が発信され
ること」を目的にしている。「学外に向けても内部情報が発信されたこと」が
問題とされているようだが、「学生に対し情報が十分に発信されていなかった
こと」を大学側は問題としてとらえるべきでは。システムが整備されれば大学
HPのような媒体を通じた情報公開を行う、という発言を受け、今回は記事の
「一旦削除」の後、部分削除を行った記事を再配信する措置をとった。しかし
「学生と大学」の信頼関係を守る上では、大学にはシステム整備を早急に進め
てもらいたい。
【入江敦央】