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『中国新聞』2006年1月25日付

山口県立大が学部再編案

 山口県立大(山口市)は、学部再編案をまとめた。現行の四学部六学科を三
学部五学科とし、総定員は二十人増の三百人。地元の歴史、文化などを学ぶ文
化創造学科を新たに設け、地域色を打ち出す。二〇〇七年四月から導入する予
定。

 再編案は、地域文化に貢献できる研究や人材の育成、住民の健康増進を担う
大学の将来像を踏まえた。公立大学法人として出発する今年四月から六年間の
運営指針となる中期目標・計画に盛り込む。今月二十七日まで、県民からパブ
リックコメントを募っている。

 学部は国際文化、社会福祉、看護栄養の三学部とする。国際文化学部は国際
文化、文化創造の二学科。文化創造学科は山口の文化、歴史を学べるコースと
ファッションなどデザインの企画、制作のコースを設ける。

 社会福祉学部は、社会福祉士のほか、精神保健福祉士の資格を取得できるよ
うカリキュラムを増やす。定員は二十人増の百人にする。看護栄養学部の看護、
栄養の二学科は、それぞれ定員を十人増やす。

 学部の再編は、一九九六年に山口女子大から共学の県立大となって初めて。
同大の独立行政法人化準備室長の三島正英教授は「学生のニーズに合った教育
や、地域に特化した研究ができるような特色を打ち出したい」と話している。
(有岡英俊)