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『毎日新聞』和歌山版 2006年1月19日付

観光学先取り講座:和大の新学部設置に向け、可能性探る――和歌山


 和歌山大(和歌山市栄谷)の観光系学部設置に向け、観光学の可能性や地域
活性化などについて考える「観光学先取り講座」が18日、和歌山市七番丁の
ダイワロイネットホテル和歌山であった。和歌山大学観光系学部設置促進協議
会(県、和歌山市など参加)の主催。会場には自治体や教育関係者ら約300
人が詰めかけた。

 小田章・和歌山大学長がスライドを使って、07年4月の開設を目指す同学
部の構想について説明。「観光は21世紀の戦略的産業になる。観光産業を担
い得る人材を育成し、和歌山のブランドを広めたい」と協力を呼びかけた。

 「21世紀型観光におけるバリアフリーの視点」と題した公開講座では、白
石真澄・東洋大助教授が観光のバリアフリー化について、車椅子対応トイレマッ
プの作製など、国内外のさまざまな取り組みを紹介。これからの観光産業につ
いて「誰もが旅を楽しめる環境を実現させていくことが大切」と強調した。

 講座は今後も継続して開かれる。第2回は2月4日午後1時半、和歌山市毛
見のロイヤルパインズホテルで開かれ、大石久和・国土技術研究センター理事
長が「ユビキタス・コンピューティングと観光戦略」と題して講演する。問い
合わせは和歌山大学観光系学部設置促進協議会(県企画総務課、073・44
1・2334)。【岸川弘明】