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『大分合同新聞』2006年1月19日付

金融機関の授業料融資 大分大が利子負担 新年度から


 大分大学は新年度、金融機関から授業料の融資を受ける学生に対して、在学
中の利子を大学が負担する制度を始める。

 地元の金融機関と提携。授業料を借り入れた学生が負担する利子について、
在学中に限り大学が奨学援助金として支払う。元本の返済は卒業後まで据え置
かれる。

 近年の低迷する経済情勢を反映し、大分大では昨年度、退学者百八人のうち
二十一人が家庭の経済的困窮を理由に挙げていたという。

 同大の授業料は年間五十三万五千八百円。本年度の前期は、全学生の一割弱
に当たる約七百人が授業料の免除(全額、半額)を申請し、四百二十五人が免
除を受けた。新制度は、免除から漏れた学生の救済を念頭に置いており、申請
枠は前後期それぞれ三十人を計画している。

 同大の学生支援課によると、同様の制度は国立大では島根大が導入している。

 羽野忠学長は「経済的な理由で学生生活を断念する学生を少しでも減らした
い」と話している。