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『毎日新聞』愛知版 2006年1月13日付

名古屋市立大:健康福祉、環境を課題に教育課程−−法人評価委 /愛知


 有識者でつくる名古屋市立大学法人評価委員会(委員長、森正夫・愛知芸術
文化センター総長)は、同大の地方独立行政法人移行(06年4月)後、6年
間の中期目標案をまとめた。市民の健康福祉と環境問題解決への貢献を2大テー
マに、カリキュラム編成などを行うことをうたっている。

 中期目標案は、理念に「すべての市民が誇りに思う・愛着の持てる大学」を
掲げた。特色は▽医学、薬学、看護学がそろう唯一の公立大学として、次世代
育成や高齢者福祉など市民の健康福祉に貢献する▽環境首都を目指す名古屋市
の施策実現に資するよう環境問題の解決に挑戦、貢献する−−を掲げた。

 この2テーマに関し、教養科目に新科目を設け、全学生の興味をはぐくみ、
取り組めるようにする。研究資金も一律配分から重点配分に変更し、特に2テー
マ関係の研究に厚く配分する方針という。産学連携事業でも取り扱うほか、名
古屋市や周辺自治体の施策実現のため積極的に連携していく考えだ。

 同委では、この案を意見書として松原武久市長に提出する。【清藤天】