新首都圏ネットワーク
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『日本経済新聞』2006年1月11日付

北大など、ツアー企画でNPO法人設立・観光と医療を融合


 北海道大学や日本観光協会(東京・中央)などは今春をメドに、観光と医療
を融合した新しい道内ツアーを企画する特定非営利活動法人(NPO法人)を
設立する。首都圏を中心に花粉症などのアレルギー症状に悩む人を顧客に想定。
森林浴や温泉を楽しんでもらい、免疫バランスの変化などを測定して効果を実
証する。今秋にも十勝地方でツアーを行い、来年以降の全道展開をめざす。

 新設するNPO法人「花粉症対策イムノサポートセンター」(仮称)には、
北大遺伝子病制御研究所の西村孝司教授や日観協、臨床検査のエスアールエル
(東京都立川市)などが参加する予定。道や十勝管内上士幌町などの自治体、
旅行会社、農業生産者などと共同でツアーを企画する。

 ツアーでは、アレルギー症状やストレス過多に悩む人に道内で森林浴や温泉
入浴、新鮮な食材を使った料理作りなどを体験してもらう。ツアー前に生活習
慣病やストレスの有無をアンケート調査するほか、ツアー後に血液検査や免疫
バランスをチェック。結果をもとに、専門家によるアドバイスを行う計画だ。