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『日本経済新聞』2006年1月1日付

ママさん研究者の復職支援へ・文科省、奨励金支給など


 ママになっても研究を続けて――。文部科学省は2006年度から、出産・育児
で研究を中断しがちな女性研究者の現場復帰を後押しする事業を始める。復職
を志す女性研究者には研究奨励金を支給して業績を挙げるチャンスを与えるほ
か、子育てと研究の両立を図る大学、研究機関の優れた取り組みを財政支援す
る。海外に比べ人数が少ない女性研究者を増やすのが狙い。

 奨励金の支給対象は大学院博士課程を修了し、出産・育児で研究を中断した
女性研究者。日本学術振興会の特別研究員に採用し、月額36万4000円を3年間支
給する。初年度の採用枠は30人。研究中断による業績不足がポスト獲得の足か
せになることが多い現状の改善を図る。