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共同通信配信記事 2005年12月24日付

医師不足解消に「地元枠」 地方の医学部、入試に導入


 地方の医師が不足する中、地域に根付いた医師養成のため、地方大学を中心
に、地元出身者の入試枠をつくるなど、人材確保の取り組みが始まっている。
国立大医学部の過半数で、地元出身学生の割合が30%未満にとどまる一方、
地元以外の学生は卒業後、県外に流出するケースが多いことが背景にある。文
部科学省も「大学の医学部は地域医療の中核。地元出身者が増えるのはいいこ
と」としている。

 文部科学省が医学部のある42国立大について、1998年度から2003
年度までの入学者を調べた結果、地元出身者の割合は平均27%。最も割合が
小さい大学は9%で、10%台が11、20%台が16。逆に50%を超えた
のは4大学だけだった。