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『北國新聞』2005年12月23日付

3学域構想へ2460万円 金大 教育課程の開発に着手 来年度予算財務省原案


 八つの学部を三つに再編する金大の「三学域構想」に向け、同大は来年度か
ら二年計画 で、広い学問分野を学ぶことができる新たな教育課程を開発する。
来年度政府予算案に国 立大学法人への特別教育研究経費として同事業に二千四
百六十万円が盛り込まれる方向と なった。

 事業名は「コア・カリキュラムの開発を中心とした広分野型体系的教育シス
テムの構築 」。学生が必ず学ぶべき科目を集約したコア・カリキュラム制を導
入するほか、専門を深 める主専攻に加えて副専攻も学べる体制を整える。大学
と大学院の六年一貫教育を見据え 、カリキュラムの接続を明確化。大学院では
高度専門職業人や研究者を育成する教育法を 開発する。

 金大は二〇〇八(平成二十)年度、人間社会学域、理工学域、医薬保健学域
の三つの「 学域」を設置する。従来よりも幅広い専門分野を包含する大きな組
織に改組することで、 変化の激しい現代社会に柔軟に対応できる体制とする狙
いがある。このため、今までにな い大学教育の在り方を示す必要があり、二年
間かけて新しい教育課程を構築することにな った。

 このほか、金大が来年度予算で要求した特別教育研究経費のうち、熟練工ら
六人を非常 勤講師に招いて高度な専門技術者を養成する「創成能力育成・技能
伝承教育の実践、拡大 」には、ほぼ満額の一億三千百七十九万六千円が認めら
れた。