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『日本経済新聞』2005年12月20日付

福井大病院、来年1月から医療用機器も管理外注化


 福井大学医学部付属病院は、点滴用ポンプなど医療機器や車いすなど看護用
品の管理を来年1月から外部の専門業者に委託する。医療材料の管理の外注化
(アウトソーシング)が、在庫のむだを省くなどの効果を上げていることから
外注化の範囲を広げる。機器の適正管理による医療の質向上と、過剰在庫の解
消、修理費の削減で経営の効率化を目指す。

 新たに外注化するのは、点滴用のシリンジポンプ、輸液ポンプ、人工呼吸器
などのメディカルエレクトロニクス(ME)機器と車いすなどの看護補助用品
のほか各種検査機器。2種類の点滴用ポンプだけで計500台、車いすで130台にも
上る。

 現在は17ある診療科ごとに保管、管理しているが、来年からはME機器セン
ターを設けて集中管理する方式に切り替える。同センターでは病院職員と外部
の専門業者が協力して管理に当たる。複数の専門業者と管理委託の契約条件な
どを現在詰めている。機器の集中管理と外注化は、国立大学病院では初めての
試みという。