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『毎日新聞』福島版 2005年12月17日付

会津大:法人化後の初代理事長候補、角山茂章副学長に


 来年4月に独立行政法人化する県立会津大の二つの教授会は16日までに、
県に推薦する法人化後の学長にあたる初代理事長候補を角山茂章副学長(62)
に決めた。県は推薦を受け、最終的に佐藤栄佐久知事が理事長を任命する。

 コンピューター理工学部の教授会は14日、短期大学部の教授会は16日行
われ、両教授会ともに推薦者を角山副学長とすることを決めた。11月の両教
授会では池上徹彦学長(65)の推薦を反対多数で否決していた。今年2月の
学長選が三つどもえとなり、決選投票までもつれ込んだしこりが残っていたと
みられる。大学側は「法人化をスムーズに進めるため次善の策として角山副学
長が推薦者に選ばれた」と非公開の教授会の議論を説明している。「公立大学
法人会津大学定款」によると、理事長の任命は法人の申し出に基づき知事が行
うとされているが、付則で「最初の理事長の任命の特例」を設け、知事が任命
することになっている。県は大学側の意向を把握するため、推薦者を決めるよ
う大学に要請していた。【町田徳丈】