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『読売新聞』2005年12月14日付

大学などの大型研究に“通信簿”


 文部科学省は13日、大学などの大型研究を初めて4段階で評価した結果を
まとめた。「落第」に相当するC評価はなかったものの、全体の9%に当たる
計11件に下から2番目のB評価を下した。

4段階に評価…文科省

 評価対象は、科学研究費補助金(科研費)のうち、3〜5年間で約5億円を
助成する「特別推進」と、年間6億円まで助成する「特定領域」という資金規
模の大きい研究。2分野だけで今年度科研費予算の2割に相当する約400億
円が投じられている。昨年度助成が終わった52件と、助成中の73件を評価
した。

 “成績表”によると、助成が終わった研究のうち、「期待以上の成果を挙げ
た」A+評価は9件あったが、「期待したほどではなかった」Bが7件。助成
中の研究を対象にした中間評価では、最高評価のAが58件で、「一層の努力
を必要とする」Bが4件だった。中間でCと評価されると、助成が停止される
こともあるという。この評価結果は14日から文部科学省のホームページで公
開される。