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『富山新聞』2005年12月9日付

低評価の教員に注意、指導 富山県立大が中期的に業績審査


 富山県立大は八日までに、二〇〇六(平成十八)年度にも全教員を対象に三
年から五年 の期間で評価する制度を導入する方針を固めた。教員の自己申告に
よる従来の単年度評価 を改め、中期的に業績を審査して、評価が低い教員には
注意、指導するなどの具体的な改 善措置を盛り込む。

 中島恭一学長によると、県立大は〇六年度に工学部を二学科から四学科に改
編すること から、〇八年度または〇九年度には文部科学省が認める大学評価機
関の評価を受けなけれ ばならない。その際、教員の業績を審査した上での大学
運営が重要な評価項目となるため 、新たな教員評価制度の導入を決めた。

 県立大では三年前から、個々の教員に一年間の実績報告書を提出させている。
これに基 づき学長と工、短大の各学部長が教育、研究内容を審査し、評価の上
位三割には研究費を 傾斜配分している。

 中島学長は、中期的な評価制度について「これまで行ってきた単年度の実績
報告書と、 評価の積み重ねを参考に、中期的な業績評価の基準も加味したい」
とし、評価の期間を三 ―五年のどこに設定するかは検討中としている。今後、
改善措置についても具体的に定め る方針で、「評価の低い教員が出ないよう喚
起することが狙い」(中島学長)としている 。