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『神戸新聞』2005年12月6日付

神戸大の技術力 企業にPR フォーラム開催


 神戸大学が学内の技術シーズ(種)を紹介する「産学官民連携フォーラム」
(神戸新聞社など後援)が五日、神戸市内のホテルで開かれた。地元企業や研
究機関などから約五百人が参加し、講演会や試作品発表会などを通じ、大学発
ベンチャーや技術経営の最新事情に触れた。

 銀行系ベンチャーキャピタル出身で、商業施設設計などのアスクプランニン
グセンターの中村明会長が特別講演。「大学発ベンチャーも単なる知的財産の
事業化ではなく、社会ニーズを反映した新事業創造を目指すべきで、学内には
経営の専門家による実践的な支援体制が必要」と述べた。

 さらに神戸製鋼所の佐藤廣士副社長が基調講演し、「新しい知恵の創造や課
題解決に連携は不可欠で、日本や神戸を良くしたいという動機を関係者が共有
化することが大事」と強調。MOT(技術経営)について講演した神戸大学の
延岡健太郎教授は「長期間かけて構築・蓄積したコア技術や事業システムを徹
底的に追求する『ぶれない経営』が付加価値を生み出す」とした。(藤嶋 亨)