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『毎日新聞』茨城版 2005年12月2日付

産学提携:茨城大と鹿島、公開講座など5事業で−−就業体験、単位認定も /茨城


 ◇スタジアムを効率的に活用

 茨城大(菊池竜三郎学長)は、鹿島アントラーズFC(牛島洋社長)と教育
や研究などの分野で提携すると発表した。アントラーズが、県立カシマサッカー
スタジアムの指定管理者に正式決定する今月中旬に提携協定を交わす。国立大
がJリーグのクラブと提携するのは、昨年12月に浦和レッドダイヤモンズ、
大宮アルディージャと提携した埼玉大に次いで2例目。

 提携内容は、(1)スタジアム内で茨城大教員が公開講座を実施(2)茨城
大にアントラーズ講師を派遣(3)スポーツ指導者などの共同育成(4)地域
のスポーツ振興などの支援(5)ゴミ減量など環境を重視したスタジアム運営
研究−−の5事業。

 公開講座は06年4月にも開始し、同年10月以降には、アントラーズから
茨城大に講師が派遣される見通し。また、茨城大の学生がアントラーズの運営
などに参加するインターンシップ制度も計画しており、大学の単位として認定
する。

 今回の提携は、昨年春にアントラーズから茨城大に「スタジアムを効率的に
活用し、地域に貢献したい」と持ちかけられ、茨城大が「学生にも魅力がある」
と判断したという。アントラーズは、スタジアムの指定管理者に名乗りを上げ
るにあたり、「地域の住民を対象にした講座の開催」を打ち出していた。【藤
田裕伸】