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『毎日新聞』鳥取版 2005年11月29日付

鳥取大:定住策研究など、自治体側が要請−−4市との連絡協 /鳥取


 国立大学法人化2年目を迎えた鳥取大と鳥取・倉吉・米子・境港4市との連
絡協議会が28日、鳥取市内で開かれた。県内4市との連携を強化し、大学の
地域貢献や産官学の推進などを図るのが目的で、より緊密な関係を望む意見が
自治体側から出された。

 鳥取大の能勢隆之学長や鳥取市の竹内功市長ら約30人が参加。大学側は1
7日に設立した地域の研究者らを支援するTNS(とっとりネットワークシス
テム)の役割を強調したり、06年4月に鳥取市役所駅南庁舎に開設するサテ
ライトオフィスなどを説明した。

 4市からは▽卒業生が鳥取に定住する仕組みの共同研究(鳥取)▽脳神経小
児科の医師不足の解消(倉吉)▽医学部以外の公開講座の企画(境港)――な
ど、具体的な提案が出された。これに対し、中村宗和副学長は「連携不足を痛
感している。『象牙の塔』と思われていたら恥ずかしい限り」として、地元企
業への就職に向け、雇用創出を大学側も考えていくことなどを明らかにした。
【山下貴史】