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『南日本新聞』2005年11月25日付 鹿大ブランド焼酎販売へ 高隈演習林の湧水利用 ブームにあやかり大学名も全国へ 鹿児島大学(鹿児島市)は初のブランド商品となる焼酎をつくった。12月 1日発売の「春秋謳歌(おうか)」と、同10日発売の「きばいやんせ」。い ずれも垂水市にある鹿大農学部付属高隈演習林の湧水を生かして、薩摩酒造 (枕崎市)が製造した。昨今の焼酎ブームにのり、大学の名前を全国に広めて くれるのでは、と期待している。 鹿大では1年ほど前、「演習林内でわき出る良質な地下水を利用できないか」 と薩摩酒造の鮫島吉廣常務に相談。水質検査などを終え、8月から製造を開始 した。鮫島常務は「焼酎づくりで水は大きなポイント。高隈の水は軟水ですっ きりきれいな味で、焼酎のふくよかな味わいを引き出してくれた」と評価した。 一方、試飲した大学関係者も「まろやかで、おいしい」と絶賛。竹田靖史副 学長は「この焼酎を飲んで、鹿大を身近に感じてほしい」と語った。 「春秋謳歌」はアルコール分36度の原酒。3000本限定で2940円 (720ミリリットル)。枕崎市の同酒造花渡川蒸留所「明治蔵」のみで販売 する。「きばいやんせ」は同25度で914円(900ミリリットル)。まず 鹿大郡元キャンパス周辺の酒屋などに置き、将来は全国展開したいという。ラ ベルには、ともに鹿大の前身である第七高等学校寮歌「北辰斜めに」の一節が 施され、「春秋謳歌」には学章が大きく載っている。問い合わせは明治蔵=0 993(72)7515。 |