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『東京新聞』2005年11月22日付 研究連携強化 1億円投じる 新日石と東大先端研 東大先端科学技術研究センター(東京都目黒区・橋本和仁所長)と新日本石 油は一億円を投じ、新しい形の包括的な研究連携を行うことで合意した。個別 の共同研究でなく、組織交流による「知の流動化」と「研究能力の移転」を図 る。 テーマは環境とエネルギーで、燃料電池、バイオマス利用、二酸化炭素削減、 光触媒などでの成果が期待できる。期間はことし十月から三年間。研究者相互 の話し合いの中で具体的な研究対象を絞り込んでいく。 先端研はこうした「お試し産学連携」推進を打ち出しており、今回はその第 一号。大学の研究はハイテクに走る傾向にあり、企業はビジネスモデルに乗る 研究を求める。そのギャップを埋めるのが狙いだという。担当の澤昭裕教授は 「知的財産権だけではなく、大学のいいところを移転していきたい」と話して いる。 |