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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2005年11月21日付

北大と北海道TLO、特許取得で包括提携・事業性など評価


 北海道大学は技術移転コンサルタント会社の北海道ティー・エル・オー(札
幌市、冨田房男社長)と近く包括提携する。特許の出願などに際し、同社に先
行類似特許の有無や事業性などを評価してもらい、効率的な特許の取得を目指
す。学内での発明が活発になっていることから、北海道TLOと組むことで事
業化の可能性を高める。

 北大では教員の研究成果を特許出願する際、発明届の提出を受けてからその
可否を決めている。今年度上期だけで発明届153件(前年同期比31%増)を受理。
111件について特許出願するなど業務量が拡大しているため、同社と機能分担す
る。

 北大は従来、学内に設置した知的財産本部に銀行など民間出身者を配置し、
教員の研究成果の権利化に取り組んできた。今後は出願に当たり、同社の評価
を踏まえて判断し、学内の研究シーズを効率的に民間に移転していく。