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『中国新聞』2005年11月16日付 NPOで法科大学院生に奨学金 ▽広島弁護士会有志ら 弁護士過疎地解消にも一役 広島弁護士会の有志などは十五日、広島県内の法科大学院の学生を奨学金で サポートする特定非営利活動法人(NPO法人)「ロースクール奨学金広島」 の設立申請をした。県内で活動する弁護士を増やすのが目的。同弁護士会によ ると、設立が認められると中国地方で初だという。 計画では奨学金は広島大と広島修道大の法科大学院の学生を対象に二〇〇六 年度から始める。同年度は両大学院から各学年一人ずつ成績の優秀な学生を推 薦してもらい、計六人に年額六十万円ずつ支給する。弁護士が不足する過疎地 域で開業した場合は返済を免除することも検討している。 弁護士が県内でも都市部に集中しているため、同弁護士会の有志らが検討、 両大学院も協力を決めた。当面は同弁護士会の寄付金を財源に設立後は経済団 体や市民にも寄付を募る。理事長の増田義憲弁護士は「経済的に困っている人 たちを広く支援し、弁護士過疎の解消にもつなげたい」と話している。(門戸 隆彦) |