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新首都圏ネットワーク

『朝日新聞』石川版 2005年11月10日付

金大大学院 コマツと産学連携
 協定調印 研究・人材育成図る


 金沢大学大学院自然科学研究科と建機大手コマツ(本社・東京)は9日、研
究や人材育成で連携することに合意し、産学連携に関する協定書に調印した。
金大が企業と総合的な協定を結ぶのは初めて。コマツは横浜国大、大阪大大学
院工学研究科に続いて3例目となる。

 連携は、工学だけでなく、理学や薬学などの研究範囲にまで及ぶ。環境対応
技術や計測技術などを重点課題として共同研究し、新たな商品開発や優秀な技
術者の育成を図る。まずは、産業機械の振動や騒音を押さえる研究に取り組む
という。

 人事交流では、コマツが、特定テーマの長期インターンシップの受け入れ先
となるほか、将来的にはコマツから、講師・教員として人材の派遣も検討する。

 9日に金大角間キャンパスであった調印式では、金大の大村明雄理事(研究
国際担当)が、「協定を機に共同研究の成果を上げたい」とあいさつ。コマツ
の鈴木康夫取締役常務執行役員は「大学で取り組んでいる基礎研究を生かし、
ダントツの技術力をつける企業を目指したい」と話した。