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新首都圏ネットワーク

『熊本日日新聞』2005年11月5日付

県立大初代理事長 東京農大副学長の蓑茂氏内定 旧上村出身


 潮谷義子知事は四日までに、来年四月に公立大学法人(独立行政法人)に移
行する県立大(熊本市)の初代理事長に、東京農業大(東京都世田谷区)副学
長で球磨郡あさぎり町(旧上村)出身の蓑茂寿太郎氏(55)の起用を内定し
た。

 九州の公立大が独立行政法人に移行するのは四校目。理事長が大学経営のトッ
プに就き、学長は教育と研究を担当する。

 少子化で大学を取り巻く環境が厳しさを増す中、県立大は改革推進委員会を
設けて中期目標・計画(二〇〇六〜一二年度)の作成を進めている。設置者の
県は、県立大改革をテコ入れするため、蓑茂氏に“白羽の矢”を立てた。

 蓑茂氏は人吉高―東京農大卒。同大の大学改革推進担当副学長で地域環境科学
部造園科学科教授。専門は造園学、都市農村・環境計画などで、緑を重視した
環境都市政策や都市防災の第一人者として知られる。神奈川県厚木市在住。

 出身地のあさぎり町の地域活性化グループをはじめ、県内の市町村や団体の
まちづくりアドバイザーになるなど、地元とのかかわりが深い。

 県立大は文学、環境共生、総合管理の三学部と大学院を持つ。最近は環境分
野の研究に力を入れている。(毛利聖一)