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新首都圏ネットワーク

共同通信配信記事 2005年11月4日付

東大が中国に産学連携拠点 環境やエネルギーで協力


 東大は4日、中国・無錫に工学系研究科の中国拠点となる「東京大学無錫代
表所」を開設した。中国の研究機関、企業や日系企業と連携し、環境対策やエ
ネルギー問題を研究する。東大によると、日本の大学が中国に産学連携拠点を
設けるのは初めて。

 (1)中国のエネルギー・環境動向に関する情報収集(2)電子機器などの
部品取り付け技術に関する産学連携(3)中国の大学の社会人コースへの協力
などによる人材育成―などを重点的に行う。

 第一歩として、部品取り付けの無鉛化技術と、環境に配慮するエコデザイン
の取り組みを中心とする産学連携プロジェクトを発足させる。

 エネルギー問題に関しては、中国の研究機関、行政、産業界とのネットワー
クを構築し、エネルギー資源獲得の動向などの情報収集を図る。

 また人材育成により、日系企業への人材供給も目指すという。

 無錫市には半導体関連産業を中心に日系企業の集積が進み、同市当局も日本
との関係強化に力を入れている。市内の建物(約200平方メートル)を同代
表所に無償貸与する。