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『日本経済新聞』中部版 2005年10月21日付

名古屋大、医工連携で新研究組織の設立を検討


 名古屋大学は医学部や工学部が中心となり予防医学などの研究を進める新組
織を設立する検討を始めた。包括提携するUFJ総合研究所と共同で「ライフ
トピア機構(仮称)」の素案作りに着手、早ければ2007年4月にも開設する方向
だ。国立大学は法人化を機に競争が激しくなっており、独自性が高い研究組織
を立ち上げて他大学との違いを出す。

 新組織は予防医学に加え、健康増進や高齢者医療などを主な研究テーマにす
る予定。工学部が主体となって取り組んでいるロボット技術を介護に活用する
など医工連携を促進する。現在は医学部保健学科などがある大幸キャンパス
(名古屋市)を再開発して研究所を新設する方向で、開設当初の教職員数は50
人規模を想定している。

 名古屋大は04年4月に国立大学法人になったのを機に、各部局の教職員の定員
の5%を「本部枠」として戦略部門に機動的に配置する制度を導入しており、新
組織にもこの枠を活用して人材を重点的に投入する。