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『毎日新聞』茨城版 2005年10月27日付 ベンチャー企業:大学発、全国で累計1141社 筑波大は42社で5位 /茨城 筑波大はこのほど、全国の大学など発のベンチャー企業数調査結果を公表し た。大学発ベンチャー企業数は、調査開始以来初めて累計で1000社を超え て1141社となり、筑波大は昨年から順位を一つ上げて5位になった。 調査は、文部科学省事業の一環で同大が行っているもので、今年で6回目。 全国の国公私立大、工業高等専門学校、独立行政法人などの政府系研究施設な ど計833カ所を対象に、今年8月末現在でベンチャー企業設立数を調べた。 調査は郵送で行われ、回答率は74・3%。 大学発ベンチャー企業の設立累計は、00年には128社だったが、03年 に614社となり、昨年は916社だった。昨年から増えた225社のうち、 新設されたのは156社で、69社は新たに報告があったもの。この中には、 企業が買収されて廃業したものなど52社が含まれているが、年間設立数は増 加傾向にある。政府系研究施設発のベンチャー企業は105社となった。 大学別では、(1)早大(75社)(2)大阪大(50社)(3)慶応大 (46社)(4)京大(44社)(5)筑波大(42社)の順になっている。 企業の業種別では、00年は情報通信分野がほぼ3分の1を占めていたが、こ こ数年はバイオ・ライフサイエンスの伸びが目立つという。 結果について同大は「国立大での企業創出が目立つ一方、私立大は少数が多 くの企業を創出している。政府系研究施設では産業技術総合研究所の設立数が 多く、注目される」としている。【和泉清充】 |