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『日本経済新聞』2005年10月23日付 国立大に続々「出版会」――法人化で存在感アピール 国立大学で出版会設立の動きが相次いでいる。きっかけは国立大の自主経営 を強調した昨年4月の法人化。自立した法人として出版事業を興しやすくなった。 その一方で、18歳人口の減少に備えたPR活動にも独自に取り組まなければ大 学間競争に生き残れないという意識ものぞく。出版を通じて研究成果を社会に 公表し、存在感を高めようと躍起だ。 早ければ今年度内に出版会を設立する筑波大学は人文・社会科学や教育、美 術、図書館学など幅広い分野の研究者の存在を執筆陣として生かす。学術書だ けではなく、体育分野の教員がコーチ理論を分かりやすく解説するなど一般向 け教養書も積極的に出版する。 |