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『山陰中央新報』2005年10月27日付 島大が東京で初の産業界向け技術者育成講座 島根大学(松江市西川津町)は十一月、民間の研究者や技術者を対象にした 人材育成講座を東京で初めて開く。高度技術者の育成を通じた社会貢献を図る とともに、同大の研究成果をアピールし、都会地の企業との産学連携の可能性 も探る。 同大は昨年五月、全国の地方国立大や企業、自治体でつくる産学官連携推進 組織の拠点「コラボ産学官プラザinTOKYO」(東京都江戸川区)内に東 京事務所を設置。コラボ産学官主催の研究成果発表や企業対象の相談会に参加 してきた。 今回の講座は「身近な暮らしに生かす大学の技術」をテーマに、同連携推進 組織会員の室蘭工業大(北海道室蘭市)、電気通信大(東京都調布市)と共同 で独自に企画。同月三十日、十二月一日の二日間、東京の電通大青山オフィス で開く。 同大は初日の「住環境技術講座」を担当。同大産学連携センター、総合理工 学部、医学部の教員四人が、住宅での木炭や圧縮木材の有効利用、アトピー性 皮膚炎やシックハウス対策など、各専門分野で講義を受け持つ。 同大は生涯学習教育研究センターで一般向けの公開講座を開いているが、産 業界向けの講座は初めて。学術研究担当の高安克巳副学長は「将来は地元企業、 産業界を対象に開きたい」と話している。 |