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『読売新聞』2005年10月21日付 国家公務員8・1万人純減…自民行革本部が計画案 自民党行政改革推進本部(衛藤征士郎本部長)は21日、国と地方の公務員 定員を「10年間で20%純減」とした目標の実行計画案をまとめた。 国家公務員については、「2006年度から5年間で5%純減」の中間目標 を新たに設定し、事務事業の整理合理化などにより、最終的に10年間で8・ 1万人を純減させるとした。地方公務員についても、10年間で61・7万人 の純減目標を掲げた。 党内手続きを経て、今月中に、実行計画を小泉首相に提出する。 計画案によると、国家公務員のうち、自衛官や民営化される日本郵政公社な どを除き、行政機関(33・2万人)と公務員型の特定独立行政法人(7・1 万人)の常勤職員計40・3万人を純減対象とし、その20%を10年間で純 減するとした。中間目標は、政府の経済財政諮問会議で民間議員が提案してい る「5年間で5%以上」の目標と歩調を合わせたものだ。 国家公務員純減の具体策としては、〈1〉採用の抑制で約1万人〈2〉地方 社会保険事務局の廃止や地方農政局、法務局などの整理統合・合理化で約5万 人〈3〉国立病院機構、国立印刷局などの統廃合などで約7万人――で計13 万人を削減するとした。この中に含まれる重複分を除くと、最終的に対象の2 0%にあたる約8万人の削減になると試算している。 また、300万人超が対象の地方公務員については、給食センター、清掃・ ごみ・し尿処理業務、保育所などの民間委託や都道府県出先機関の統廃合、小 中学校教員の純減などで目標の達成を図る。 |