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新首都圏ネットワーク

『北海道新聞』2005年10月21日付

北大クッキー大人気 構内に専門店、販売本格化へ


 大学の名を広く売り込むことを目的にした「北大グッズ」第一弾のミルククッ
キー「札幌農学校」が発売五カ月で売り上げ五千万円に達するヒット商品となっ
ている。北大はクッキーに続く他商品の開発も進めている。十二月には大学構
内に専門の販売店を設け、グッズ販売を本格化させる。

 クッキーは菓子メーカーきのとや(札幌)の製造販売。北大OBの長沼昭夫
きのとや社長に同大が持ちかけて実現した。四月末からJR札幌駅や新千歳空
港などで売り出した。十二枚入り五百二十五円、二十四枚入り千五十円など。

 小麦、牛乳、卵など道産食材にこだわった素朴な味わいと、北大の前身「札
幌農学校」の名前や明治時代を連想させる包装が人気の理由という。箱には、
北大に自生するエンレイソウの花をあしらったシンボルマークや「北海道大学
認定」の文字も。

 今後は、昨年の台風で倒れたポプラ材使用のオルゴールや、文具などもグッ
ズとして販売することを計画している。このほか、乳製品や食肉加工品の製造
業者からも企画が持ち込まれているという。

 大学構内のグッズ専門店は、交流プラザ・エルムの森や大学博物館、植物園
に順次設置する。北大広報課の南俊夫課長は「知名度とイメージアップにつな
げていきたい」と意気込んでいる。

 昨年四月の国立大学法人化後、大学グッズ販売は全国的な流れ。東大も沖縄
県の酒造業者と協力し、オリジナル泡盛などを売り出している。