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『富山新聞』2005年10月19日付 富大、富山第一銀と提携 知的財産活用や人材交流 富大と富山第一銀行は、大学が持つ特許などの知的財産の活用や人材交流な ど幅広い分野で包括提携を結ぶことを決めた。十八日に同大で開かれた第一回 経営協議会で学内外の委員が了承、今後は双方が調印の時期や提携内容につい て検討する。すでに旧富大と北陸銀行の間でも包括提携が結ばれており、新大 学でも金融機関が橋渡し役となった産学連携をより拡充する方針である。 提携の目的は、富大の研究成果と企業のニーズを結びつけるビジネスマッチ ングや、大学や個々の教員がベンチャー企業を設立する際の支援、協力、人材 交流が中心となる。 金融機関側は共同研究、委託研究のきっかけづくりや「大学発ベンチャー」 実現のための投資、融資、起業に必要な組織づくり、販路の調査、拡大などで これまで培ったノウハウを提供する。人材面での交流は、役員や行員による大 学への出前講座や、学生のインターンシップ受け入れなどで成果が期待される。 旧富大と北陸銀行は今年三月、「包括的連携協力に関する覚書」に調印し、 連絡協議会を設置して連携を進めている。富大と富山第一銀行も北陸銀行との 調印内容に基づいて提携業務の詳細を検討している。同大研究振興部では「二 つの地元金融機関と連携することでそれぞれの取引先となる企業との接点が生 まれ、産学連携のネットワークを拡充できる」としている。 |