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『科学新聞』2005年10月7日付 第3期基本計画基本理念示す 総合科技会議 第3期の科学技術基本計画を検討している総合科学技術会議の基本計画特別 委員会は9月28日の会合で、基本理念と戦略的重点化について素案を示した。 議論の多くは重点化の在り方に終始し、特に「国家基幹技術」を項立てするか どうかで白熱した。 岸本忠三議員は、第3期は『モノから人へ』を主眼とするもので、ビッグプ ロジェクトの推進を目的とする国家基幹技術をあえて、項目としてあげなくて もいいのではないか、と主張。これに対して、何人かの委員は「モノがなけれ ば人材育成ができない分野もある」「技術の民間移転など、社会・経済的効果 が大きいものもある」と反発。結論は出なかった。 しかし、今回示された素案からは「モノから人へ―機関における個人の重視」 の中身は見えてこない。その記述も、全13頁中の半頁程度で、政策の転換をう たいながらも重点化と政策転換が結びついていないのが現状だ。単なるキャッ チフレーズにしないためには、さらなる検討が必要だろう。 総合科学技術会議は年末までに答申案をまとめ、その後、各府省が具体的な 基本計画の中身を検討し、年度末までには第3期基本計画が完成する。また、 同時に分野別推進戦略も策定される予定。 |