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『毎日新聞』香川版
2005年10月6日付 香川大:04年度業務実績、「おおむね計画通り」−−国立大法人評価委員会 国立大学法人評価委員会はこのほど、香川大の04年度業務実績評価の結果 を公表した。各評価項目のほとんどが「おおむね計画通り」など、まずまずの 評価を受けており、上杉正幸・同大前理事は「及第点をもらえたのではないか」 と話している。 評価は全体評価と、(1)業務運営の改善および効率化(2)財務内容の改 善(3)自己点検・評価および情報提供(4)その他業務運営に関する重要事 項(5)教育研究などの質の向上――の5項目について実施された。(5)以 外については、「特筆すべき進行状況」「計画通り」「おおむね計画通り」 「やや遅れている」「重大な改善事項がある」の5段階で評価。 香川大は、(1)が「計画通り」、その他が「おおむね計画通り」の評価だっ た。 全体的には、旧香川大と旧香川医大の統合で、法人化への準備期間が半年し かなかったが、学長のリーダーシップの下、理事と連携しながら精力的に対応 を進めた▽特色ある研究や若手教員の萌芽的研究を支援する制度などに戦略的 な資源配分をした▽統合のメリットを生かし、医工学連携のプロジェクトや国 際会議の開催に向けた整備を行い、教育課程や研究組織を充実させた――など が評価された。 課題として、外部研究資金のさらなる獲得に向けた具体的方策の検討や付属 学校と一体となった取り組みの推進などが挙げられた。 上杉前理事は「現状にとどまっていてはいけない。指摘された点を確実に消 化し、実績を積み重ねたい」と話している。 04年3月に文部科学省に提出した年度計画に基づいて実行された04年度 の実績を、今年3月にまとめ、6月に同評価委員会に報告書を提出。7月に同 評価委員会から学長らに対するヒアリングが行われていた。【高橋恵子】 |