トップへ戻る  以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク

『中央日報』2005年9月28日付

ソウル大教授協議会「国立大の法人化に反対」


 ソウル大の教授らが「国立大の法人化」という政府の方針に反旗を翻してい
る。ソウル大教授協議会は、28日「国立大の法人化、何が問題か」と題付け
られた討論会を開き「安定的な財政支援など準備できていない国立大の法人化
は▽高等教育の公共性▽国立大が存立する理由―をわい曲させる」とし「教育
部は法人化策の詳細を明確にするように」と求めた。

 ソウル大行政大学院・呉然天(オ・ヨンチョン)教授は、主題発表で「法人
化が目指す▽大学の自律性拡大▽競争力向上――などには反論しがたいが、最
近、介入の姿勢を見せる政府の意図に疑念を抱かざるを得ない」と話した。鄭
雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大総長は、祝辞で「ソウル大の予算は数年
間にわたって凍結されてきた。大学の自律性は大きく傷つけられている状況」
とし「法人化を前向きに検討してみたいものの、山積している問題が多い」と
難色を示した。

 教育部は07年から、希望する大学に限って、全国の国立・公立大を法人化
し、予算・組織・人事権などを各大学に移譲する方針だ。