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新首都圏ネットワーク

『山陰中央新報』2005年9月28日付

島大が来春から成績優秀者の授業料免除 


 島根大学(松江市西川津町)は27日、成績優秀者の授業料を免除する制度
を来春から実施すると発表した。学生の学業への意欲向上を図るのが狙い。同
大によると、学業を重視した免除制度の導入は全国の国立大学法人では珍しい
という。

 免除の対象は2―4年生。学年ごとに設定した最低取得単位数をクリアした
学生の前年度の成績を判定し、各学部の各学科・学年につき1人程度を選抜。
選ばれた学生の後期の授業料26万7900円を免除する。

 授業料免除の対象者は60―70人の見込み。大学側は年間1600―18
70万円の減収となるが、授業料免除の学生による収入不足を国が支援する制
度によって補てんする。

 島根大は、経済的な困難を抱えた苦学生が対象の従来の免除制度に加え、法
人化を機に本年度、山陰合同銀行と提携して、学生が同行から授業料融資を受
けた際の利子を全額負担する制度をスタートさせている。

 新たな独自の学生支援策を打ち出したことについて、学生支援担当の山本広
基副学長は「制度導入で、在学生の学業への意欲を喚起したい」と強調した。