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新首都圏ネットワーク

『富山新聞』2005年9月21日付

高岡短大が閉学式 22年の歩み振り返る


 県内の国立三大学の再編統合で来月から新「富大」の芸術文化学部に生まれ
変わる高岡短大の閉学式は二十日、同大講堂で関係者約二百人が出席して開か
れ、地域に密着した高等教育機関として歩んできた二十二年の歴史を振り返っ
た。

 式では、西頭徳三高岡短大学長が「来月から高岡短大は二十一世紀の『芸術
文化の大海』へ旅立ち、多くの若者が高岡キャンパスで美の技法を競う。新た
な旅立ちに声援を送ってほしい」などと式辞を述べた。林清文県経営管理部次
長、橘慶一郎高岡市長、南義弘高岡商工会議所会頭、瀧澤弘富大学長、小野武
年富山医薬大学長、村井宗明代議士の六氏が来賓としてあいさつした。

 引き続き、新「富大」芸術文化学部長に就く前田一樹高岡短大産業デザイン
学科教授が一学科五コースからなる同学部を紹介し「高岡のキャンパスから世
界に羽ばたく人材を育成します」と述べた。出席者には同大の歩みを記した冊
子が贈られた。

 この後、「高岡短期大学の二十二年を語る会」と題した懇談会が開かれた。
同大開学に尽力した中沖豊前知事、樋口修資文科省大臣官房政策評価審議官、
佐藤孝志前高岡市長、柳田友道高岡短大創設準備室長、大沼直紀筑波技術短大
学長があいさつし、元高岡短大学長の宮本匡章金沢学院大学園長の発声で乾杯、
参加者はそれぞれの立場から思い出を語り合い、歓談した。

 高岡短大は一九八三(昭和五十八)年に開学、八八年に第一期生を送り出し
て以来、卒業生約四千人を輩出している。