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『山形新聞』2005年9月17日付 事業案の公募など、山形大学長がマニフェストを公表 山形大の仙道富士郎学長は16日、2年間の任期中に取り組む事業を示したマニ フェスト(行動指針)を公表した。最上地方全体を大学に見立てたエリアキャ ンパスもがみを実効性のあるものにするための学生指導カリキュラムの設定、 大学の理念の1つ「自然と人間の共生」の具現化に向けた事業案の公募などを掲 げた。 同大は、全国の大学で学長がマニフェストを作成し、公表するのは「聞いた ことがない」とする。同日記者会見した仙道学長は「大学は社会との関係の中 で発展していかなければならない。多くの人の理解を得、支援してもらうため にまとめ、外部に発信することにした」と説明した。 マニフェストは9項目にわたる。エリアキャンパスもがみに関しては、地域連 携の具体的な行動計画も地域住民代表らとともに作成し、活動を恒常的なもの にする。さらに、山形、鶴岡、米沢の各市に分散しているキャンパスをIT設 備で結んで教育を展開する「サイバーキャンパス」形成を目指した計画づくり にも着手するとした。 ほかに、▽研究費補助金など外部資金の獲得に向けた特任教授の採用▽学長 のリーダーシップ発揮のための特別補佐の選任▽付属学校園の安全管理や耐震 対策▽有機EL(自発光素子)など先進的研究分野に関する任期付き教員の採 用▽経営改革基本構想の策定−などを盛り込んだ。 仙道学長は今年5月の学長選で再選され、今月1日に2期目をスタートさせた。 |