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新首都圏ネットワーク

『四国新聞』2005年9月17日付

香川大、経営計画「ほぼ順調」−評価委


 国立大学法人評価委員会は十六日、国立大など九十三法人の二〇〇四年度経
営計画の達成状況について「計画はほぼ順調に実施されているが、基盤作りの
目標が準備や検討段階にとどまるなど、消極的な法人もあった」とする調査結
果を公表した。

 香川大は「ほぼ順調」の評価で、上杉正幸企画担当理事は「就職支援などの
改革構想や事務組織の改編などが評価された」としている。

 評価は(1)業務運営の改善(2)財務内容の改善(3)自己点検と情報提
供(4)施設整備や安全管理などその他業務運営(5)教育研究の質の向上―
の五項目と総合評価で実施。教育研究を除く四項目を「特筆すべき進行状況」
「計画通り」「おおむね計画通り」「やや遅れている」「重大な改善事項があ
る」の五段階評価した。

 香川大は、業務運営の改善が「計画通り」、他三項目は「おおむね計画通り」
の評価だった。

 個別には、▽台風被害を受けた全学的な調査団の立ち上げ、地域防災力の向
上を目指す提言活動▽危機管理方策としてのコンプライアンス委員会の設置、
ガイドラインの作成▽就職支援などに力点を置いた改革構想の発表―などが評
価された。

 課題としては、外部資金獲得に向けた具体的方策の検討や、付属学校と大学
との連携的な取り組みなどが指摘された。

 上杉理事は「実績と社会への説明責任が問われる法人化時代に生き残るため、
今後も改善に努めたい」としている。